1階の床はテラコッタタイルです。壁との見切りの巾木も同じタイルで立ちあげました。2階のトイレや脱衣室もテラコッタタイルですが巾木はパイン材を使います。

今度は、ダイニングテーブルを自作するとのことなので、まずはスドウ大工さんのアドバイスを受けながら構想を練っていました。

キッチンもご要望どうりに手作りします。厚手のステンレスで天板を作りＩＨクッキングヒーターや食器洗浄乾燥機を組み込みます。最初にステンレス天板の裏に２４ｍｍの合板を糊付けして天板の強度を高めキッチン躯体との接続をしやすくします。

ドアも引き戸と同じ扉の仕様です、当然手作りなのでレバーハンドルも内装のイメージにあわせて選択します。扉自体が作りつけ家具や内装材と同じ素材なのでとても馴染みますし金具まで考えて内装をコーディネイトするのですから、既製品の寄せ集めの家とは雲泥の差になります。

施主様はかねてから、なんらかの形で施工に参加したいとのご意向でしたので、塗装をしていただくことになりました。このようにご自分の住宅建築に関わることは家への愛着がより深まり、住宅がいかに人の労働の蓄積の産物であるかをご理解いただくとてもいい機会だと思います。