耐震等級2級

2009/08/14 - 藤井工務店のシゴト


国が補助金を出してその普及に努める長期優良住宅にはいろいろな基準が設定されていてそれをクリアした設計の住宅にのみ適応される仕組みです。その基準に耐震等級2級という数十年に1度想定される大地震や台風に耐える1.25倍の強度が求められ,1階床、2階床、2階天井と3層の強度が求めれれます、そのために写真のような屋根の勾配に沿った天井にするには斜めの火打ち梁という部材を今の数倍の本数設置することが必要になり、実際には現実的な話ではなく天井面を平らな合板ですべて覆うことが必要になります。その他の基準は十分にクリアできる性能を有しているのにですがその1点のために自由な空間構成を犠牲にすることに疑問を抱き今年は長期優良住宅の認定を見送りました。来年以降はもっと勉強をして耐震性能と自由空間の両立を果たせる設計を構築しようと今から準備しています。

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