排熱

2013/01/04 - エネルギー


電気を熱源として利用することはやめましょう。
 電気はとても加価値のある貴重なエネルギーです、照明や電化製品、駆動力としての利用には適していますが暖房や給湯など熱源として利用するには勿体ないのです。
火力発電時にはその6割 原子力発電時にはその8割のエネルギーが排熱として捨てられています、放射能などの危険性はここではふれませんがエネルギー効率としてだけ考えても大変ロスの大きな貴重なエネルギーだということがわかります。では発電時に出る排熱の利用をしようとしても発電所は都市から離れたところに大規模に作られるために利用しにくい立地となっている構造的な問題があります。
 今日の北海道新聞の1面に道北の下川町にて木材などを利用した発電と地域熱供給の取り組みが紹介されていました。これは発電時に出る排熱を周辺の住宅や施設に熱として供給するためエネルギーロスが格段に少なくなることを意味します、各家庭は今使っているボイラーから熱源を地域供給熱源に切り替えるだけなので負担も少なく地域経済にも貢献できます、遠くの大企業にお金を払うのではなく近所の自分達が働いている会社にお金を払えるのです。このような取り組みが普及することを望みますがその道は険しいと感じています。
 電気エネルギーをヒートポンプを使って2~3倍の熱エネルギーに変える装置はありますが暖房を使う冬季にはその効率が落ちてガスや灯油を使っての暖房効率にはかないません。また原子力発電の出力調整としての深夜電力を使っての給湯にも疑問を持っています。
 熱源には灯油、都市ガス、LPガス、薪、など直接その場所で燃焼させるエネルギーを選択することが望ましいと考えます。

> 一覧へ戻る