耐震等級2級

2009/08/14 - 藤井工務店のシゴト


国が補助金を出してその普及に努める長期優良住宅にはいろいろな基準が設定されていてそれをクリアした設計の住宅にのみ適応される仕組みです。その基準に耐震等級2級という数十年に1度想定される大地震や台風に耐える1.25倍の強度が求められ,1階床、2階床、2階天井と3層の強度が求めれれます、そのために写真のような屋根の勾配に沿った天井にするには斜めの火打ち梁という部材を今の数倍の本数設置することが必要になり、実際には現実的な話ではなく天井面を平らな合板ですべて覆うことが必要になります。その他の基準は十分にクリアできる性能を有しているのにですがその1点のために自由な空間構成を犠牲にすることに疑問を抱き今年は長期優良住宅の認定を見送りました。来年以降はもっと勉強をして耐震性能と自由空間の両立を果たせる設計を構築しようと今から準備しています。

管理建築士講習

2009/08/06 - 藤井工務店のシゴト


工務店ですが、設計もするので藤井工務店建築士事務所という設計事務所登録もしています。アネハ建築士の影響でいろいろな法改正がありましたが設計事務所の代表建築士である、管理建築士には3年ごとの講習が義務づけられました。1日中の講習とし試験まであってへとへとになりましたが、建築設計の社会的な責任を学べたことは収穫です。

銀座INAX

2009/08/04 - 藤井工務店のシゴト


茨城の実家リフォーム工事打ちあわせと併せて、銀座のINAXショールームにいきました。
ほぼ全種類の実物タイルがあり、カタログ写真では感じ取れない質感や感性を直に触れて確かめることができたので、今までは目に留めていなかったタイプのタイルも使えそうなものをいくつか目星をつけることができました。

下川の内装材工場

2009/07/17 - 藤井工務店のシゴト


これは、唐松の内装用仕上げ材のヤニの部分を削り取り1箇所ごとに、補修している作業です。
まさか、こんなにも手間をかけて丁寧に仕上げているとは思ってもいませんでした、地元の山で採れた木材を地元で加工し、付加価値を付ける。下川町の元気の源はこういう地道な努力があってこそのものだと感じました。

下川のヤマ 

2009/07/16 - 藤井工務店のシゴト


下川町の林業から製材加工までの一連の流れの現場をみせていただきました。
今日は、山の部分を記します。
林業こそ、長期的な計画のもとに循環出来る仕組みが大切で、下川町の町有林は約3千HTを60年かけて毎年50HTずつ伐採し循環持続するサイクルを作ったそうです、樹種も唐松、トドマツ、赤エゾマツ等を取り混ぜたり、水源を維持するたに植え方を変えたりといろいろ工夫しているそうです、それでも気象や動物など自然との関わりで思うようにいかないことも多く、人間の力の頼りなさを感じるとのことですが、着実にいい森ができていると強く思いました。木は自然に生えてくるように思いがちですが、そうではなく人が作り育てるものだということを改めて感じました。