住宅雑誌Replanに載っていた藤井工務店の家に思わず惹かれてコンタクトをとったというSさん。家づくりにかける想いをくみとってくれるところや、ロフト、吹き抜け、珪藻土の塗り壁といった希望が藤井工務店の家づくりでは当たり前のように行われていることなどから、「ここなら思い描いた家ができる」と確信し、依頼を決めました。
Sさんがこの土地に決めた一番の理由が「夕日」です。「太陽が沈んでいく様子をゆったりと眺められるような家にしたい」という希望により完成したのは、リビングを西側に配置して大きな窓を設け、そこからつながる屋根付きのウッドデッキをレイアウトしたプラン。季節や日によって表情を変える夕焼けの風景を毎日眺められる贅沢な住まいです。
「ハウスメーカーよりも柔軟に対応してくれると思ったのがまさにそのとおりでした」と語るのは、Sさんご夫妻がスケッチした案がしっかり再現されているため。「ふとした時に『自分でデザインを考えたんだよなぁ』と思えるのが良いですね」と笑みがこぼれるSさん。奥さんも、「キッチンカウンターの奥行きを広くするなど、細かくオーダーできて嬉しかったです」ととても満足している様子です。
ロフトに設けたご主人がこもる音楽室の出入り口には、できる限り他室に音が漏れないよう、外壁に取り付ける窓と同じ高気密タイプの窓が取り付けられています。完全防音とはなりませんが、奥さんによると、良い具合に家の中に音が流れ、心地よいそう。子ども部屋のロフトから書斎が見渡せる位置関係もご夫妻のお気に入りです。
吹き抜けを中心に一体となる空間。階が分かれていても、家族の気配が感じられる
雪の季節にも溶け込む落ち着いたグレーの外観。夏には家の裏手に田園風景が広がる
コの字型に造作したキッチン。角には外気を導入する保冷庫を設置
リビングでくつろぐSさんご家族を薪の炎が包む。窓の向こうに刻一刻と沈みゆく夕日は、毎日見ていても飽きることがない
洗面化粧台もSさんの希望を踏まえて造作。ユーティリティは洗濯からアイロンがけまで効率よくできるようになっている
ロフト空間をご主人の音楽室に。小さな空間でも、好きな音楽を心置きなく楽しめるのが嬉しい
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