家づくりのこだわりに大工の技術で応えたい
山田仁司さんは、弟の裕治さんと組んで仕事をする大工です。木造住宅を手がける工務店でも一切の木材加工を工場任せにするところが多いなか、家の中の造作などにふんだんに木を使う私たちの仕事には欠かせない職人です。
昔ながらの手仕事を発揮できるやりがいがある
その昔、在来工法の大工といえば墨付けから始まって製材加工や細工物まで何でもやっていましたが、今の一般的な現場はそれがほとんどありません。私たちの現場は、材木の仕上げからやってもらうため、ほかより3倍ぐらいの手間がいるし、技術も必要です。
-山田仁司さんからのコメント-
ひと言でいえば、手間がかかるよね(笑)。外壁はたいてい板張りかモルタル、内壁は珪藻土と自然素材を多く使い、家づくりのこだわりと、ここは譲れない、というしっかりした考えもある。俺たちは大工としてそれに技術で応えるだけだよ。
山田仁司さん
-山田裕治さんからのコメント-
内部の造りものも多いんで大変なこともあるけど、大工としてはずっとやってきた手仕事。できて当然の技術だから難しいことはないよ。やりがいというよりも、手間をかけて建てた家が、施主さんが住み心地いいと感じてもらえたらうれしいかな。
山田裕治さん
加工前の荒木を現場に運び、1枚ずつ丁寧に面取りや磨きをかける。今ではあまり現場で見られない光景だ。加工した木材は外壁に手張り。山田兄弟の熟練の技が活きる。
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