子どものため、そして自分たちのためにも、住み心地の良い家は大事、とご夫妻で話し合っていたというTさん。中富良野町を選んだのは子育て支援策が充実していて、通勤圏内でもある、大雪山の眺めを一望できる土地を見つけやすいという点からでした。
　自然素材を多く使った家が希望。「藤井さんが建てた美瑛のパン屋さんなど数軒の家を見せていただいたところ、自然素材の活用や間取り、照明などそれぞれの家での創意工夫がありました。断熱性能のこだわりも、藤井工務店のホームページに詳しく書いていたので、その点も選んだ理由です」とTさん。
　「私は職業柄、木に関わる仕事をしているので、木材が割れたり反ったり、色が変わったりという点は十分理解しています。木の乾燥収縮が落ち着いた頃に補修してもらえば大丈夫だというのも感覚的にわかります。そういった面も含め、自然素材をたくさん使った家の実績が豊富な藤井さんなら大丈夫だと信頼できました」とTさんは話してくれました。
　外観デザイン、仕様の大枠はTさんと打ち合わせ、キッチンや収納などは奥さんと細かな打ち合わせをさせていただきました。直接お会いしての打ち合わせに加え、メールでもプランのやりとりなどをさせていただきました。
　Tさんは「実際に暮らしてみると、外が寒くても家の中は暖かかったり、外が豪雨でも室内は静かだったり、収納はまだまだ入るとか、木の色合いがだんだん良くなったりなど、家づくりの配慮をいつも感じています」とのことでした。

小高い丘に建つTさん宅。外壁は道産カラマツの板張りで、年数を重ねるほど風合いが良くなるのが魅力。ウッドデッキもカラマツの板張り

窓からの景色も四季に合わせて変化

大きな土間には、デンマーク・morso（モルソー）製の薪ストーブ。morsoはデザインの良さに加え、薪ストーブの経験がない人でも『焚きやすい』のが魅力

薪ストーブは、炎を視覚的にも見ることができるので、暖かさを実感しやすい。リビングやダイニングで寛いでいる時に、炎のゆらぎを眺めると、気持ちが安らぐなどリラックス効果もある

土間には勝手口も設置。子どもが外遊びした後の衣類、庭のお手入れをするための長靴や作業道具、Tさんの趣味であるスキーや自転車などのアウトドア用品なども、勝手口から入って、土間で着替えて、手入れして、乾かしながら置いておくなど、屋外と屋内をつなぐ使い勝手の良い空間として活用できる

オーダーのキッチン。家族や友人も集まって料理ができるよう大きめなキッチンを製作。調理器具の設置高さなど使い勝手を踏まえた収納、清潔感などにもこだわった

見晴らしの良い高台に家を建て、採光も重視して窓を設置したので、リビング・ダイニングは明るい空間に

子ども部屋の床は道産ナラの無垢フローリング。「価格の安い合板にしようかと迷いましたが、藤井さんに、無垢フローリングの良さを聞いて…。足の感触がとても良いので、この決断は正解！嬉しいです」とTさん。子ども部屋は1部屋ですが、間仕切りを設置して2部屋にセパレートすることも可能

2階ホールにはカウンターを設置。コーヒーを飲みながら景色を眺めるのも楽しみ