2014年に東川町に移住し、新居を建てられたKさんファミリー。1階部分は蒼が爽やかなモルタル壁、2階はカラマツの板張りでナチュラルな風合いです。カーポートも、壁と屋根の素材が住宅本体と統一されています。
わが家を建てる時に藤井工務店を選んだのは、住まいの経済性や住み心地に加えて、地球環境を大切にする意味も込めて、高断熱・高気密や太陽光発電、薪ストーブ導入を提案していることに共感したというのが大きな理由でした。
Kさんは、本州に住むお母様と同居するために、できるだけ北海道の寒さへの不安を払拭したいと考えていました。藤井工務店がおすすめする外壁の断熱仕様は、グラスウール100㎜+200㎜=300㎜。窓はLow-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)です。断熱ブラインドや熱交換換気装置も導入し、極めて高い断熱・気密性能を目指しました。
化石燃料を使わない自然に優しいエネルギー、太陽光発電と薪ストーブも導入。室内は白を基調とした珪藻土の塗り壁。6寸の柱や大工さんによるキッチン、旭川や東川の家具が配置され、居心地の良い空間になっています。
お母様も「北海道なので外は寒いですが、家の中は本当に暖かい。本州の家のほうがずっと寒いです。夏も、窓を開ければ涼しい風が入ってきてエアコンなしで涼しくなります。とても快適です」と話してくれました。
年間の光熱費は、暖房費は主に薪の購入費だけ。照明や家電を使用するための電気代は太陽光発電による自給と売電収入でほぼ賄っています。細かい収支計算はしていないものの、光熱費ゼロに近い経済性を実現できているそうです。
「自然素材をいっぱい使う家づくりや、断熱性能、創エネの提案など、提案は共感できるものばかりで、標準仕様の多くはそのまま取り入れています。キッチンの高さなどはミリ単位で調整してくれましたし、藤井工務店のオープンハウスを見学して、その中から取り入れた部分もたくさんあります」とKさん。
「リビングを広くしたいけど1階の和室も8畳は確保したい、出張が多いので玄関近くにキャリーバッグを収納したい、母のために菜園や花壇もつくりたい、レールで可動する照明を設置したいなど、要望もたくさん伝えましたが、どれも親身になって丁寧に対応してくれました」と振り返ります。
カーポートの裏手には、薪ストーブ用の薪がたくさんストックされている
裏側に廻ると、1階の屋根にソーラーパネルを30枚も設置
お母様は花壇と菜園の管理を担当。東川は夏場の湿気が少なく、蚊などの虫が少ないので畑作業もはかどるそう
家の中心にあるのは大きな6寸の柱。広いリビング・ダイニングは、白を基調とした珪藻土の塗り壁に、柱や梁が交差するシンプルでナチュラルな空間
キッチンとカップボードは専属大工さんの手づくり。十分な収納も兼ね備えている
アイランド型のキッチンからは家族の様子も見渡せる
手前の丸テーブルは旭川を拠点とする若手家具ブランド「GAUZY CALM WORKS(ガージーカームワークス)」製。テレビ台は東川町の大雪木工製
窓まわりから壁の厚みがわかる。窓はLow-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り)
この家に暮らし始めて約3年。奥さんは「アレルギー体質の夫が、この家に暮らしてからほとんどくしゃみをしなくなりました。子どももこの家がお気に入り。近所のお友達と近くの公園で元気に遊んでいて、その様子を見守れる環境にあるのも嬉しいです」と話す
薪ストーブも採用。予備暖房としてパネルヒーターも設置しているが、断熱性能が高いため薪ストーブだけで十分暖かく、予備暖房は滅多に使わない
2階の共有スペースには書棚や机、そして掃除機専用の収納がある。重たい掃除機を毎回2階に運ばなくても掃除ができる工夫
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