市街地から少し離れた見晴らしの良い土地に建つIさん宅。優しい色合いのローズカラーのモルタルとカラマツを組み合わせた外観が、周囲の風景に溶け込んでいます。
「藤井さんがつくる家の雰囲気がまさに理想そのもので、3~4年かけて何度も住宅を見学させてもらいながら、自分たちの希望を整理していきました。使用する素材は完全に藤井さんにお任せ。他の部分ではいろいろと希望を出しましたが、私たちの言うことをただ聞くのではなく、プロの目線や同じ一男一女の家族構成という点から、実際の暮らしやすさに配慮した提案をしてくれました」
吹き抜けや、採光を兼ねて家型に壁をくり抜いたことにより、家全体がひとつにつながっているIさん宅。LDKを中心に、どこにいても家族の気配が感じられるプランになっています。キッチンと一体になったダイニングテーブルは、ご両親が遊びに来たときにみんなで食卓を囲めるようにと藤井工務店が製作したもの。テーブルの角を落とすさりげない心遣いが優しいポイントです。
「リビングやダイニングに腰掛け、ふと上を見上げると、森の中にいるみたいに落ち着くんです」と語るIさん。現しになった構造材はまるで大きな木が枝を広げているようで、伸びやかな空間をつくり出しています。「ダイニングからデッキに目を向ければ遠くまで視線が抜けます。隣町の花火大会もデッキから見えると思うので、今から夏が楽しみですね」
木組みの面白さに、つい上を見上げたくなる楽しい空間 |
自然に包まれるIさん宅。三角屋根の連なりも山並みのよう | やわらかな色合い、素材感から凛とした美しさを感じる外観。カーポートと一体の外物置には、キャンプ道具や除雪用具などまでたっぷり収納できる |
子ども部屋のロフトから見下ろす。オープンな造りで、どこにいても家族とつながっている安心感がある |
ご主人の書斎スペースである玄関上のロフトから見る光景。子どもにとっても父親の存在をいつでも感じられるようになっているのがポイント |
洗濯からアイロンがけまでできる充実のユーティリティ。大きな鏡は親子で使えるようにとのアドバイスから |