移住先に選んだ東川町で、美しい山々を望む豊かな田園風景という理想の土地に出会い、「この場所にふさわしい自然素材の木の家を建てたい」と考えたTさんご夫妻。さまざまなモデルハウスを見学に回った中、一番しっくりときたのが藤井工務店の家だったといいます。次の世代のために環境に負荷を与えないという家づくりにも共感し、ご夫妻は同社に新築をお願いしました。完成した住まいは、高い住宅性能をベースに太陽光発電パネルを搭載した、藤井工務店の標準仕様である自然素材のZEH住宅です。
　「子育ての家」であることに重きを置いた新居。「テレビを見ながら食事をする習慣をつけない」という意図から、ダイニングは1階、リビングは2階に分けながらも、大きな吹き抜けを設けることで、どこにいても家族の気配を感じるひとつながりの空間を実現させています。薪ストーブを置いたテラコッタタイルの土間空間は、ダイニングとウッドデッキをつなぎ、内と外の行き来を促します。「階段を駆け下りて、そのまま外に出て泥だらけになるまで遊んだり、子どもたちは自由自在です」と、全身で満喫している様子です。
　「自然エネルギーで暮らす日々は、光熱費もお得だし、環境に配慮しているという自覚もできて、気持ちがいいんです」とZEH住宅ならではの暮らしにも大満足のTさん。「子どもが安心して暮らせる家は、老後の暮らしやすさにもつながりますよね」と、元気に駆け回る子どもたちを見守る奥さんも笑顔です。

玄関から通り抜けできるファミリークローゼット

洗顔時など、腰を曲げた際の負担を考え、洗面台は少し高めに設定

自慢の風景を眺めながら料理ができるキッチン。「料理に集中したいので、オープンにするよりも少し閉じた空間にしたかったんです」と奥さん

1階の小上がりは子どもたちの遊び場や客間、腰を下ろしてベンチ的に使うなど可変的なスペース。床下収納も嬉しい

薪ストーブのあるテラコッタタイルが敷かれた土間空間が、ウッドデッキとダイニングをつなげる。たっぷりと大きさを取った吹き抜けは、これまでの事例の中でもかなり大きい方

強化ガラスを採用した吹き抜けの手すりでさらに見通しが良くなっている

2階リビングからの景色も抜群。角度や高さなど、現場で調整してくれたという大工さんの丁寧な仕事ぶりがうかがえるテレビ台も、ご家族のお気に入り

子ども部屋は将来的に仕切れるようになっているため、扉も2つ

主寝室からロフトに上がる、収納機能も備えた階段たんす