上川の木

2008/03/21 - 藤井工務店のシゴト


上川町の国有林の伐採現場を見てきました。
植林されたトド松を主体に天然エゾ松も混じっていました。大変な急勾配の山から20mを越す長さの木を切り倒し、ブルドーザーで引っ張って集積場に集め、大型機械で長さを切りそろえ、トラックに積み山から下ろす。という工程でした。
雪の上での作業を想像していたのですが、泥だらけの悲惨な現場でした。例年よりも半月も早く雪が解けてしまったそうです。地盤が凍結していればトラックがぬかることもなければ、泥水を流すこともなく、木材を汚すこともありません、昔から切り出しは冬の仕事なのです。そのサイクルが、温暖化の影響で変わっていかざるをえないようです。
欧州では、きちんとした林道を整備し、管理した伐採サイクルで100年生もの大口径の木材を継続的に生産するシステムが出来ているそうです。日本でもそのようなシステムを早急に作らなければ、危険で高コストな林業のままでは次世代までつなげることが出来ません。
食も木もきちんと地元で循環でるようにすることがこれからの生き方だと強く思いました。

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