合板について

2011/03/20 - 震災について

この震災の仮設住宅や復興のために建築資材が大量に使われます。
でも一般の住宅建設を止めてしまえば日本の経済活動が停滞し国の税収も減り返って復興の足かせになることも考えられます。現に合板等資材の確保が難しくなってきているものも出てきてどうすれば良いのか悩みました。
今の時点の私の考えは、「合板はできるだけ使わない」これは第一に震災の仮設住宅等施工性を重視する建物のために合板は使ってもらい、我々は手間はかかるけれど代替えの利く木板を使い家を建てることで復興の支援をしていきたいという思いです。
全く合板を使わない事は難しいかもしれませんが、屋根の野地合板を野地板に変える等できるところから協力していきたいと考えています。

地元の資源

2011/03/18 - 震災について

北海道は世界的にも恵まれた森林資源の宝庫です、しかし道内で使用される7割以上の木材は輸入材という不思議。これは値段の問題や規格の問題ですが、どうして遠く北欧や北米から輸入される木材のほうが安いのかは疑問です、でもひとつ言えることは彼らはかなり効率的に仕事をするそうです。
もちろん我々日本人だって負けていないはずですが制度や商習慣など複雑なシガラミがあってなかなか難しそうです、それでも地元の資源を使わずに遠くの山から木材を運んでくるというのはどう考えても間違っています。今回の震災で物流にも大きな支障をきたしているので輸入木材も入りにくくなるかもしれません、今までもできるだけ地元木材を使うようにしていましたが今後はより積極的に地元木材を使おうと心に決めました。

エネルギーの値段

2011/03/17 - 震災について

今まで電気料金は国策でとても安く抑えられて、しかも深夜電気などは原子力発電所の制御のこともあり非常に安い料金にされてオール電化住宅をはじめとしてエネルギーが電気一辺倒に急速に流れてきました。
おかしな値段のつけ方だとずっと疑問でしたがその安く使えたツケをこれから我々は払わなければならないでしょう、何でも安く大量にいつまでも使えるはずがないことは薄々感じていましたがこんなに劇的に変わるとは誰も思わなかったはずです。
新しいシステムに世の中が変わるときは痛みを伴いますが耐えなければならないと思います、エネルギーにはそれ相応の値段がついて大切に使い、危ないものは使わない、そして経済性がネックになってなかなか進まなかった自然ネネルギーの利用が気持ちとお金の両面からどんどん進められる社会になるはずです。

必要なものとは?

2011/03/16 - 震災について

今まで実に沢山の物が絶対必要だと思っていました、でも何もなくなることを想像すると本当に必要なものが見えてくるようなきがします、そんなに必要じゃない物のためにどれほど沢山のエネルギーを人と地球は消費しているのでしょうか。
家族が幸福に暮らせる為に必要なものは、近くで作り出せるものでだいたい揃うはずです。

時代の転換点

2011/03/15 - 震災について

ここのところの震災と原発の報道を聞きながら今が戦後の復興期からの続いたアメリカ的な大量消費時代からの転換点に当たるのではないかと思うようになりました。
我々の親や祖父母の時代には物を大切に扱い長く手入れして使用していたはずです、それがすっかり工場の多量生産システムに翻弄されて使い捨てが当たり前になってしまい、遠くから沢山のエネルギーをつかって出来た物に囲まれた暮らしになってしまったことで一寸した歯車のズレで何も機能しないということになってしまいました。
経済性だけで豊かさは測れないはずです、もう日本は成熟した先進国としてこれからの生き方、暮らし方に移行する時が来たのだと思います。