環境を意識した暮らし方

2012/09/19 - 藤井工務店のシゴト


私達はこれからより環境を意識した暮らし方をするべきだということを学びました。
まずはミュンヘン市郊外の自然農法農場にて土の健康を第一に考え多品種少量生産をし、家畜はそのふん尿の堆肥化を目的に飼いバイオメタンガスへの活用は堆肥への栄養素が奪われるために行わないということです。我々の食物の源である土の健康を考えれば当たり前と言います。

農場内には保育所も併設され今回のコーディネーターのケニーさんの子供たちも自然に触れ合う体験を重要視して通っています。

先進的な私立学校では8歳ぐらいの子供たちが親と協力して遊具であるツリーハウスを自作し、学校のホールの室内仕上塗装などもこなすそうです。

親の負担も大きですが進学指導よりもこういった体験を重視することが理解されているのでしょう。

都市部の幼稚園でもその教育方針は自然の多様性を大切にするために工業製品である画一的な製品を子供たちになるべく触れないようにし、ひとつひとつが微妙にすべてちがう木製品や建物によって子供たちに自ら考えることを教育の柱に据えているといいます。

そして住宅は木材を多く使うことで住む人の環境も地球環境も守り断熱性能はほぼ無暖房で済むレベルにまで高め地域の空気を浄化する目的で草屋根(屋上緑化)もミュンヘン市が推奨しているといいます。

冬の日差しを室内に取り込み寒さを防ぐ為に日本には存在しないような高性能断熱ガラスも惜しみなくつかいます。
ただし、ヨーロッパではブロックやコンクリートでの建築主流なのは今も変わらず、先進的な取り組みとして
木造建築物は半分実験的に取り組まれいるように感じました。環境意識が高いことはよくわかりました、でも木造住宅が当然の日本は逆にその蓄積された技術を世界に広めることもこれからの日本の人の使命なのかもしれません。

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