地方の生活も豊かに

2012/09/21 - 藤井工務店のシゴト


地方の小さな自治体にも音楽クラブがあり彼らの為の練習場が必要となりコンペにて木造建築物が採用された例です、村の条件はコンクリート造の3階建だったそうですが建築家は木造でも耐久性は劣らず、温熱環境、音環境デザイン性などが優れた提案をし、規定外にも関わら採用されたそうです。発注者も建築家も規定にとらわれずいいもであれば採用しようという柔軟性がこの村の暮らしを豊かにしていくことでしょう。

性能はパッシブ性能を確保し音響に対して悪影響を及ぼす大きなガラス窓は角度を付けておとが拡散するように計画するなど細部までよく考えられたたてものです。

スイスにいどうしました。オーストリアとスイス、ドイツ、イタリアは近隣で高速道路もつながり国境をこえるのは日本でいう県境を通るようなものです。山岳地帯なので木材は豊富で伝統的な木造住宅を見ることもできました。

午後にはまた別の人口3000人ほどの村にできたパッシブ性能を誇る村のコミュニティーセンターです、村の役場機能とは別にカフェを入居させて住民サービスと共に家賃収入も確保し住民の負担軽減を図る手法は先に見た音楽練習場と同じ手法です。

この建物建設の責任者であったという元村長直々に詳しい技術やコスト、使用資材の人体への安全性などのレクチャー受けることができ、特に建材の安全へのこだわりには驚きを覚え、今後の課題となるテーマになりそうです。

ここまで木造建築物を中心にみてきましたがやはりヨーロッパはブロックやコンクリートが今でも主要な建築資材であることにはかわらないので、レンガ造のとコンクリートで造の建物も見ることができました、まずはレンガにてアーチをつくり、漆喰で仕上げられたワイン貯蔵庫。

今日の最後にはコンクリート造教会です、この曲面はトンネル建設の技術をりようしたそうで、室内は大変に快適な空間でした。私は木造住宅しか建てませんがコンクリートは基礎のなどに必ず使う素材なのでその可能性を広げる思考を持てました。

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