サッシ性能比較実験報告

2013/03/03 - 藤井工務店のシゴト


サッシ性能比較実験のご報告です。
今回の実験は主に結露量の比較です、ガラスと枠のそれぞれの結露水の量を比較し-20度にもなる地域で採用すべきサッシを探るのが狙いです。
今回は第1回めの実験として国産YKKペアサッシ(ガラス間ガス層16mm)枠樹脂2室構造 カナダ産モンタージュペアサッシ(ガラス間ガス層12mm)枠樹脂4重構造 国産久保木工木製ペアサッシ(ガラス間空気層12mm)木製枠の3タイプです。
ガラス性能は今回はペアガラスに限定しましたがガラス間ガス層が16mmに拡大された国産ペアガラスの性能向上は期待するものの樹脂枠構造の多層化がなされている輸入サッシの枠性能に期待もしていました。
もちろん木製サッシの枠性能が高いことは予想されました。
結果
上からYKK モンタージュ 久保木工の順です。
ガラス及び枠に付いた結露量ですが樹脂サッシ2種にはどちらも枠結露が確認されました、その量はモンタージュが明らかに多く枠に関しては木製サッシでは確認されませんでした。
ガラスではYKKが明らかに少なく、久保木工 モンタージュの順になります、結露水をティシュペーパーに吸い取らせ重量を図ると、2.5g 2.5g 4g の順になりました。
YKKはガラス性能の優位性が 久保木工木製サッシは枠性能(窓設置位置が樹脂サッシとは多少異なるので正確な比較ではありません) モンタージュ社製はガラスよりの枠性能に期待していましたが枠に関してもYKKよりも悪い結果になったことは意外でした。
2月26日から3月3日までの実験で最低気温がー10度までしか下がらす本来問題が起こりえるー15度以下の気温にならず今回の実験では正確な比較はできませんでした、気温が下がらないため、断熱ブラインドを下まで下ろし換気措置を絞って結露が起きやす状態にして実験したことも追記しておきます。
引き続き1週間程度ー15度以下に気温が下がる環境を期待して実験を続けますが来年は3重ガラス製品や輸入木製サッシも追加して厳冬期に実験をしたいと思います。

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