タモフローリング

2011/08/01 - ひじり野の家


床はタモ材の無垢フローリングです、ナラ材と感じは似ていますが少しタモのほうが優しい雰囲気になります。

犬との関わり方

2011/08/01 - 大工が覗いたイギリス



住宅事情以外にもイギリスで感じたことをお伝えします。
まずは犬に対する考え方です、多く人が犬を連れて歩いているし、銀行や商店にも介助犬というわけではない犬達も普通に入っていきます、ただし躾はしっかりとされているので周りの人に迷惑をかけることはありませんし犬を恐れる人もいません。
日本では私も含め躾が甘いことで他人に不快な思いをさせてしまい、必要以上に犬を怖がる人もたくさんつくってしまうように思います。
単に犬をペットとして連れまわすのではなく、暮らしを豊かにしてくれるパートナーとして人間と同様に尊重し人と犬の特性を理解して時に厳しく接することで皆の幸福になっているようです。
街には犬の糞捨て場まで設置されていて社会的に認められた存在のようです。

本物を見ること

2011/07/31 - 子供と


私ひとり一足早く返って来ました。
これからは少しイギリス滞在中の様子をご紹介します。
写真は本物の「ゴッホのひまわり」です、賑やかな公園のすぐ前にある国立美術館は無料で誰でも一寸入って物凄い絵画を簡単に見ることができしかもベンチやソファーも各所にあってゆったりと見たり単に休憩場所として座ったベンチの目の前がルノアールの絵画だったりします、光は天井からの自然光を取り入れてライトアップされて誇張された演出がなされず本当の絵画に表情が伝わります。
大英博物もロンドン市立歴史館もすべて無料で教科書載っているような人類の遺産を触れられるほどの距離で見ることが出来ます。
このことは驚きでした、無料で、間近に、自然光で、日本ではありえないことがココでは当たりまえなのです、文化は人に伝えてこそ価値がある物ととの考えなのでしょう、子供たちは本物を見て何かをかんじたのでしょうか?

リフォーム工事の実情

2011/07/30 - 大工が覗いたイギリス




ロンドン近郊の一般的な住宅のリフォーム中の御宅です。
要望はキッチンスペースを増築してダイニングキッチンにして屋根裏に個室を設けたいということで、まずは建築家に建築規制をクリアするような設計をしてもらい、行政の許可を得て、つぎにビルダーに工事見積もりを依頼して工事を着工します。ここで言うビルダーとは建物本体の構造を扱ういわば大工さんの様な仕事をする工事店を意味します。オーナーは自らホームセンターなどで気に入ったキッチンやシャワールーム、タイルなどの資材を自分の責任で数量や仕様を決めて購入しその取り付け施工者を探さなけれなりません、選択肢は自らの施工、資材購入店の指定業者、ビルダーや建築家の紹介などでそのなから選択しますが工事全体の責任は施工者自らにあり、各工事店はあくまでも自分の受け持った単体の施工をするだけです。その為にキッチンセットは設置されていながら床のタイルが貼られていないまま数ヶ月も過ごさなければならないことも受け容れる寛容さを求められます。
シャワールームはできてもドアの塗装は黙ていては誰もしてくれず、自ら塗ることが一般的になっているようです。
この御宅のように増築や屋根の形を変えると言った外観の変更はなかなか行政の許可を得られにくく、特に通りに面した部分は現状の景観を維持する義務がある為なかなか認められませんが、都市とその近郊のでは行政も認めざるを得ないこともあり数百年間守り抜いてきた景観の維持位義よりも個人の自由度が重要視されるようにも変わってきているようです。

自由と公共

2011/07/30 - 大工が覗いたイギリス




breの建物群の中にはイギリスの伝統的な間取り以外にも広々としたLDKに吹き抜けを設けた明るく現代的な間取りの住宅も提案されています、私はイギリスの人々の生活スタイルは、用途毎の部屋にきちんと分けてメリハリをつける暮らしを望んでいると思っていましたが、実際は既存の住宅の間取りの制約から抜け出せずにある意味我慢しているという話も聞きました。個人的な自由度を尊重すれば景観という公共財産は犠牲にせざるません、その狭間で個人と公共の砦である役所の建築規制がせめぎ合いながら落としどころを探っているように感じました。
最後に基礎の構造はベタ基礎を基本として、床下の土間は全て断熱材を敷く方法がエコ住宅の基本であるように展示されていました、この辺の考え方は日本よりも先進的にのようです。