本物を見ること

2011/07/31 - 子供と


私ひとり一足早く返って来ました。
これからは少しイギリス滞在中の様子をご紹介します。
写真は本物の「ゴッホのひまわり」です、賑やかな公園のすぐ前にある国立美術館は無料で誰でも一寸入って物凄い絵画を簡単に見ることができしかもベンチやソファーも各所にあってゆったりと見たり単に休憩場所として座ったベンチの目の前がルノアールの絵画だったりします、光は天井からの自然光を取り入れてライトアップされて誇張された演出がなされず本当の絵画に表情が伝わります。
大英博物もロンドン市立歴史館もすべて無料で教科書載っているような人類の遺産を触れられるほどの距離で見ることが出来ます。
このことは驚きでした、無料で、間近に、自然光で、日本ではありえないことがココでは当たりまえなのです、文化は人に伝えてこそ価値がある物ととの考えなのでしょう、子供たちは本物を見て何かをかんじたのでしょうか?

リフォーム工事の実情

2011/07/30 - 大工が覗いたイギリス




ロンドン近郊の一般的な住宅のリフォーム中の御宅です。
要望はキッチンスペースを増築してダイニングキッチンにして屋根裏に個室を設けたいということで、まずは建築家に建築規制をクリアするような設計をしてもらい、行政の許可を得て、つぎにビルダーに工事見積もりを依頼して工事を着工します。ここで言うビルダーとは建物本体の構造を扱ういわば大工さんの様な仕事をする工事店を意味します。オーナーは自らホームセンターなどで気に入ったキッチンやシャワールーム、タイルなどの資材を自分の責任で数量や仕様を決めて購入しその取り付け施工者を探さなけれなりません、選択肢は自らの施工、資材購入店の指定業者、ビルダーや建築家の紹介などでそのなから選択しますが工事全体の責任は施工者自らにあり、各工事店はあくまでも自分の受け持った単体の施工をするだけです。その為にキッチンセットは設置されていながら床のタイルが貼られていないまま数ヶ月も過ごさなければならないことも受け容れる寛容さを求められます。
シャワールームはできてもドアの塗装は黙ていては誰もしてくれず、自ら塗ることが一般的になっているようです。
この御宅のように増築や屋根の形を変えると言った外観の変更はなかなか行政の許可を得られにくく、特に通りに面した部分は現状の景観を維持する義務がある為なかなか認められませんが、都市とその近郊のでは行政も認めざるを得ないこともあり数百年間守り抜いてきた景観の維持位義よりも個人の自由度が重要視されるようにも変わってきているようです。

自由と公共

2011/07/30 - 大工が覗いたイギリス




breの建物群の中にはイギリスの伝統的な間取り以外にも広々としたLDKに吹き抜けを設けた明るく現代的な間取りの住宅も提案されています、私はイギリスの人々の生活スタイルは、用途毎の部屋にきちんと分けてメリハリをつける暮らしを望んでいると思っていましたが、実際は既存の住宅の間取りの制約から抜け出せずにある意味我慢しているという話も聞きました。個人的な自由度を尊重すれば景観という公共財産は犠牲にせざるません、その狭間で個人と公共の砦である役所の建築規制がせめぎ合いながら落としどころを探っているように感じました。
最後に基礎の構造はベタ基礎を基本として、床下の土間は全て断熱材を敷く方法がエコ住宅の基本であるように展示されていました、この辺の考え方は日本よりも先進的にのようです。

洗面所作り

2011/07/30 - 東旭川の家


洗面所も既製品は使わずにオリジナルで作ります、洗面ボールはスペースに合わせて作ってもらいそれに合わせて、収納や照明、鏡にタイルを作り込みます。

bre建築研究所

2011/07/29 - 大工が覗いたイギリス




ロンドン近郊の建築研究所に最新のエコ住宅が10棟ほど建築されているいるので見て来ました。
イギリスの気候は真冬でも東京ぐらいの寒さなので断熱に関しては、さほど高性能である必要性がないようですが、伝統的に動かない空気層を作ることで一定の断熱効果が確保されるので断熱性能よりも住宅の建築時に使う資材のエネルギー消費量に重点を置いて設計しているようです。
基本的にはブロックやレンガ又は石積み建築にすることで住宅の耐久性能は地震がないこともあって真面目に100年単位で考えられています、
それだけで、ライフサイクルのエネルギー消費量は少ないのですが、ブロックの焼き上げ温度を低温ですませてエネルギー消費をおさえたり、繊維質断熱材の素材に廃棄物を利用したり、植物や動物由来の繊維を利用するなどの挑戦をしているようです。
しかしこのような新築住宅が一般のユーザーに浸透しているか疑問だったので、今回お世話になっている在英の知人達に聞いたところでは、新築の注文住宅は住宅取得の選択肢には現実的にまず入らないとの揃っての返答でした、所得も含めての階級がほんのり一部の人達の幸福の為に社会構造が作られ、かなり優秀な人材であってもその壁を超えることができない矛盾を抱えている国であることも事実のーようです。